10月31日、狭山事件の再審を求める市民集会、国会請願デモが取り組まれました。石川一雄さんが無実を叫び続けて44年、再審を求めて30年が経ちます。今日においても、司法当局による冤(えん)罪被害は後を絶ちません。
市民集会には、袴田事件の被告・袴田巌さんの姉・秀子さん、志布志事件の冤罪被害者の中山信一さんと川畑幸夫さん、さらに映画『それでも僕はやっていない』のモデルとなった痴漢冤罪事件と闘う小泉知樹さんらが駆けつけ、約4000人の市民や多くの国会議員と共に、狭山事件の再審の実現、闘いへの激励と団結が確認されました。民主党からは、取り調べの可視化法案に共に取り組む松野信夫参議院議員が、党を代表し連帯の挨拶を述べました。集会後、国会請願デモも取り組まれ、手づくりの横断幕をもった人々が議員会館まで行進し、要請が行われました。
国会請願デモの後、「えん罪をなくすための司法民主化、取調べの可視化と公正な証拠開示制度を求める院内集会」が衆議院議員会館で開催され、警察による自白強要の実態が、冤罪被害者から訴えられました。集会参加者からのアピール後、警察による捜査・取り調べ時の録音・録画を義務付ける「取調べの可視化」の実現に向けての議論がなされました。民主党・細川律夫ネクスト法務大臣からは、民主党の「取調べの可視化法案」についての取り組みが紹介され、法案化の実務を担当する私が、具体的な内容と重点を説明しました。
とくに、公判前手続きにおける証拠開示については、検察がどのような証拠リストを持っているのかを開示させることが重要です。再審請求されている事件には適応されませんが、判例を積み重ねていくことにより、再審事案への適応の突破口になると考えます。党内手続きを経て、可視化法案が議員立法として提出、可決できるよう全力で取り組みたいと思います。
狭山事件の背景に部落差別があったように、差別や偏見に基づいた司法の構造こそが冤罪を生み出す根幹です。冤罪の被害に苦しんでいる人々をはじめ、様々な人々と連帯し、えん罪を生み出す構造を変革し、司法の正義、司法の民主化を実現していくために、私も微力ながら力を尽くしていきたいと思っています。