6月18日、民主党法務部門会議において、飯塚事件の再審請求を準備中の岩田務弁護士に聞き取りを行いました。
飯塚事件は、足利事件の約2年後に発生し、足利事件と同様のDNA鑑定により有罪とされ、収監されていた久間三千年(くまみちとし)元死刑囚が、昨年10月、刑確定から2年という異例の早さで死刑を執行されました。
岩田弁護士(写真中央)は、飯塚事件における警察による徹底した見込み捜査や、DNA鑑定、繊維鑑定、目撃証言などの問題点を指摘するとともに、足利事件でのDNA再鑑定の動きがあった中でなぜ死刑が執行されたのか、強い疑問と憤りを感じざるを得ないと訴えました。
久間元死刑囚は一審から最高裁まで徹底して容疑を否認していました。死刑が執行されはしましたが、現在、福岡・大分県を中心に弁護団が結成され、再審請求が行われる予定です。久間元死刑囚の家族も名誉回復を望んでいるとのことです。
岩田弁護士は、自ら関わった「みどり荘事件」を例に、科学的証拠を無批判に受け入れてしまうことや、証拠が消費されて再鑑定を行おうにもできないなどという証拠保全のあり方について批判するともに、科学的証拠を突きつけて自白を強要するというような捜査手法に対しては、取調べの全面可視化が必要であると訴えていました。
岩田弁護士はさらに、氷見事件や足利事件にみられるように、誤った判決を下した裁判所にも内部に検証の場がないことを指摘し、問題の所在を裁判所が独自に検証する場をつくらなければ、冤罪は今後も繰り返されると強調されました。