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2009年6月12日 (金) 更新

[活動報告] 足利事件の菅家さん、佐藤弁護士からヒアリング

090611_2  6月11日、民主党の法務部門会議で、足利事件でDNA再鑑定によって再審決定を待たずに異例の釈放となった菅家利和さん、そして、弁護団の佐藤博史弁護士を招いてヒアリングを行いました。
 冒頭、『次の内閣』法務大臣の細川律夫議員が、「17年半の苦労に言葉がない。なぜこのような冤罪が起こったのか、どうすれば再発防止ができるのか、立法府においても探っていきたい」とのべ、聞き取りが始まりました。
 佐藤弁護士は、今回の件で検察は速やかに再審を行う意思を表明し、同様の冤罪事件である氷見事件よりもスピーディーに再審決定を促そうとしているが、17年半も菅家さんを無実の罪で苦しめた冤罪を生み出した原因、真相を解明しないどころか、臭いものにふたをしようとする意図が読み取れるとの意見をのべ、国民向けのパフォーマンスにごまかされることなく、司法制度の仕組みがなぜ冤罪を生み出したのか、徹底的に真相究明する必要があると強調されました。

 佐藤弁護士はまた、足利事件により「パンドラの箱」が開かれたとの認識をのべ、他の事件に関してもDNAの再鑑定を行う必要性を強調しました。足利事件と同じ手法のDNA鑑定が決め手となって死刑とされ、再審請求が予定されていた飯塚事件では、足利事件のDNA再鑑定が決まって「さあ、これから」というときに死刑が執行され、当人や弁護人はさぞかし無念であっただろうと、今後、このような事件についても取り組んでいく必要性を指摘しました。
 つづいて菅家利和さんが、自分が犯人に仕立て上がられた経緯を語ってくれました。
 ある朝、いきなり警察官が家に踏み込んできて、強引に警察署に連行され、「おまえがやったんだな」と言われ続けたこと。「やっていない」といっても聞き入れてもらえず、髪の毛をひっぱられたり蹴られたりしたこと。朝から夜まで延々取り調べが続き、DNAの証拠があるんだといわれ、「もうどうだっていいや」と思ってしまったことなど、生々しい当時の状況が語られました。
 菅家さんは、当時の警察・検察を絶対に許すことはできないし、直接謝罪してもらいたいと憤りをあらわにすると同時に、自らの再審が始まれば徹底的に真相を明らかにしていきたいとの意思を表しました。また、飯塚事件のように無罪の可能性を知りながらも死刑執行を行った行為を許さず、冤罪をなくす活動を支援していきたいとも語りました。
 「立法府に何を求めるか」の問いに、菅家さんは「死刑廃止」と答え、会議後のメディアとの質疑応答では、冤罪をなくすために取り調べの全面可視化を行うべきだとも主張していました。
 今回の菅家さんの証言や佐藤弁護士の意見を受け、司法の現場で二度とこのような冤罪が起こらないようにするためにも、立法府として、取り調べの「全面的な可視化」をはじめ、死刑制度の廃止や再審が速やかに行われていくような仕組みづくりに向け、決意を新たにしました。
 この日行われた参議院法務委員会では私はさっそくこの問題について質疑しました。詳しくは後ほど報告したいと思います。

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