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2009年12月 1日 (火) 更新

[活動報告] 袴田巖さんの病院移送と死刑執行停止の要請行動に同行

091127  11月27日、法務省に対し、袴田事件で再審請求中の袴田巖さんの病院移送および死刑執行停止にむけた要請行動を、支援団体の皆さんと行いました。
 要請行動では、袴田巖さんの実姉の袴田ひで子さんらが約83,000筆の署名を提出。続いて、大橋秀行・東日本ボクシング協会会長や西嶋勝彦弁護団長、一審判決で袴田さんの死刑判決を下した元裁判官の熊本典道さん、支援団体を代表して楳田民夫さん、静岡県選出の牧野聖修衆議院議員から要請趣旨がのべられました。
 私は、狭山事件の再審を求める運動を進める中で、袴田巖さんを支援するみなさんともつながりができ、政権与党の一員として法務省への橋渡しをして今回の要請に至った経過を説明させていただきました。また、民主党は参議院においてすでに可視化法案を2度にわたり可決しており、民主党は取調べの可視化をマニフェストで掲げていますので、これを早々に実現したいということ。そして、足利事件の菅家さんのような冤罪被害者を生み出さないためにも司法の民主化が必要であり、責任政党として司法改革を進めていく中で、袴田さんの事件についても問題点を明らかにしていきたいという旨をお伝えしました。
 今回4支援団体から提出された要請書の文面と要請行動に参加された方々、および袴田事件の概要については、以下の通りです。

<要請書の文面>
2009年11月27日

法務大臣 千葉景子殿

要請書

 現在東京拘置所に収容されている袴田巖死刑囚、および静岡地裁に係続中の同人に係る第2次再審請求に関し、下記の事項を速やかに実施されることを要請いたします。

                                      記
(1)刑事訴訟法第479条に基づき死刑執行停止命令を直ちに発令すること。
(2)東京拘置所に赴き本人と面会して心身の状況を直接確認し、併せて健康診断記録やカルテ等、健康状態および治療に関する全ての情報を保佐人である袴田ひで子に開示すること。
(3)精神面及び肉体面の十分な治療とケアが行える医療施設での適切な治療を行うこと。
(4)面会制限を緩和し接見交通権を保障すると共に、弁護人との接見時の秘密交通権を保障し拘置所職員の立会いは厳に行わないこと
(5)1989年に出願した減刑恩赦に関し、中央更生保護審査会が遅滞なく申出を行うよう促し恩赦の決定をすること
(6)弁護人による未提出証拠の開示請求に対して積極的に応じるよう検事総長を指揮し、同時に刑事事件一般に関して証拠開示を積極的に進めるよう検察官を指揮監督すること

以上

袴田巖さんを救援する清水・静岡市民の会 代表 楳田民夫
浜松・袴田巖さんを救う会 会長 渥美邦夫
無実の死刑囚・元プロボクサー袴田巖さんを救う会 代表 門間正輝
袴田巖さんの再審を求める会 共同代表 福田勇人

<要請行動に参加された方々(敬称略)>
袴田ひで子(袴田巖さん実姉)
西嶋勝彦(袴田事件弁護団団長、日弁連人権擁護委員会袴田事件委員会委員長)
戸舘圭之(袴田事件弁護団団員、日弁連人権擁護委員会袴田事件委員会委員)
大橋秀行(東日本ボクシング協会協会長、元WBC・WBA世界ストロー級チャンピオン)
新田渉世(東日本ボクシング協会袴田巖支援委員会委員長、元東洋大平洋バンタム級チャンピオン)
熊本典道(静岡地裁元裁判官)
楳田民夫(袴田巖さんを救援する清水・静岡市民の会代表)
山崎俊樹(袴田巖さんを救援する清水・静岡市民の会事務局長)
寺澤暢紘(浜松・袴田巖さんを救う会事務局長)
門間正輝(無実の死刑囚・元プロボクサー袴田巖さんを救う会代表)
福田勇人(袴田巖さんの再審を求める会共同代表)

<袴田事件の概要>
 1966年6月30日、静岡県旧清水市の味噌会社の専務宅で、家族4人が何者かに殺害され放火される事件が発生。警察は味噌会社の従業員であった元プロボクサーの袴田巖さん(当時30歳)を犯人と断定し逮捕。1968年、静岡地裁は袴田さんに死刑判決を下し、1980年、最高裁の上告棄却により死刑判決が確定した。
 袴田さんは1日平均12時間におよぶ過酷な取調べを20日間以上受け、自白させられたが、裁判では一貫して無実を訴え続けた。袴田さんを犯人と結びつける物証もほとんどなく、事件から1年2ヶ月後に突然発見された血染めの「5点の衣類」が犯行着衣とされたが、その中のズボンは小さすぎて袴田さんにははけないものだった。また、袴田さんの実家から警察が押収したズボンの共布の発見経過には不自然な点が多く、警察による証拠のねつ造の可能性さえ指摘されている。
 2007年2月、一審の静岡地裁で死刑判決を下した元裁判官・熊本典道氏が無罪心証を抱いていたことを告白し衝撃を与えた。袴田さんを犯人とするには数々の疑問が残されているにもかかわらず、今年3月、最高裁は袴田さんの再審請求を棄却。現在、弁護団は静岡地裁に第2次の再審請求をしているが、袴田さんは精神疾患で親族・弁護士との面会すら拒否するような状態に陥っている。

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