12月6日、鹿児島県弁護士会が主催する取調べの可視化についての市民集会が行われ、松野信夫参議院議員や辻恵衆議院議員らとともに招かれました。「志布志事件」の地元で開催された集会には、多くの市民が参加されていました。
この集会では、警察による不当な取調べによって冤(えん)罪の被害を被ってきた「足利事件」の菅家利和さん、「甲山事件」の山田悦子さん、「氷見事件」の柳原浩さん、「布川事件」の桜井昌司さん、「志布志事件」の藤山忠さんや川畑幸夫さんらが一堂に会し、「なぜ犯してはいない罪の自白をしてしまったのか?」を振り返るとともに、冤罪を生み出す密室での過酷な取調べの実態について様々な証言が語られました。
冤罪被害者の皆さんからは、取調官の前で全裸にされ人間の尊厳を奪われることから取調べが始まるというやり方に、日本における被疑者取調べには基本的人権の尊重や推定無罪の理念はあるのか疑問だという訴えや、警察が証拠をねつ造したり隠蔽することがあるので、取調べの全面録画とあわせて、警察の捜査の可視化も必要だという意見。さらには、裁判官は検察の言うことを全面的に信用してしまう傾向があり、今年5月にスタートした裁判員制度では取調べの可視化が導入されるべきであったという意見などが出されました。
集会の最後に、取調べの全面可視化の実現を求める要望書が国会議員に手渡されましたが、与党を代表して私が受け取りました。民主党は、これまでに取調べの可視化法案を議員立法として二度にわたって参議院に提出し可決してきました。今年4月に社民党とともに参議院に提出・可決した法案は、衆議院解散により廃案となっています。政権交代が実現した今、民主党がマニフェストに掲げた冤罪被害を防止する取調べの全面可視化のための法案を来年の通常国会で成立させたいと考えています。
今回の市民集会は、冤罪被害者の思いや訴えを受け止め、決意をあらたにする機会となりました。